【コラム】信頼か、統治か

ベースとして、指導者と子供達には上下関係があります。
これは年齢の話でもなく、”指導する側”と”される側”になるからです。
ではその中で、どうやって指導していくのか。チームを統率するのか。
ここは人によって大きく異なります。

僕がバンビシャス奈良でスクールコーチをしていた時のこと、僕は基本的に全く怒ることをせず、その中でどうやって子供達を上手くまとめていくかを年間を通して色々試しながら、活動していました。(周りには言わずに。笑)
一緒に多少ふざけながらも、聞くべき場面では一緒に聞く姿勢を見せたり、多少 注意してみたり。時には、少しだけ冷たくしてみたり。
そういった中でどういう子がどんな反応を見せるか、かなり良い経験になりました。
同時に、色々なコーチの取り組み方とそれに対する子供達のリアクションも見てきました。

すごく単純に分けると、
・信頼があれば言うことを聞いてもらいやすい
・信頼がない子を従えるにはキツく言うしかなくなる

という部分です。
もちろん子供の性格によっては、「信頼しているコーチが怒らない程度にふざける」というパターンもあります。
この場合 ある程度注意の語気を強めてみたり、少し工夫する必要はあるなと思います。「そんな状態は許すつもりはないよ」という見放す姿勢(?)です。

しかし、言うことを聞かないことを”怒って服従させる”やり方の指導者が多いのが現状です。数ヶ月前の野球部の合宿かなにかで『指導者が刃物を持って生徒を脅した』という事件がありましたよね。
あんなのは恐怖で従えようとして、それでも言うことを聞かないなら、より恐怖心を与えようとした成れの果てだと思ってます。
倫理観もとっくに失い、理性もなく、動物的な行動としか思えません。

あれは大袈裟な事例ですが、予備軍の人はたくさんいると思います。
そもそも、子供であろうが生徒であろうが、まず”人”です。
いきなり目の前に現れた指導者の言うことを素直に聞ける方が稀有です。
言うことに耳を傾ける価値がある、と思ってもらうところからスタートすると僕は思ってます。

今までにそんな例はないですが、僕が声を荒げるとすれば、
・自他にとって大変 危険な行為をしている
・他人を”故意に”深く傷つける言動があった
くらいです。


指導者とはいえ、バスケ経験と知識が多いだけで、僕も勉強中です。たまには答えられない質問が来ることもあると思います。
お互いに勉強中でもあります。そんな中で上下関係を利用した従え方は、僕は可能な限りしないようにしています。練習にも可能な範囲で参加しながら、お手本にもなりながら教えるようにしています。

競技や年代が違えど、指導者としての根幹は同じではないかと、僕は思っています。
いくら良い練習方法や知識が頭に入っていようと、いかなる経歴であろうと(それがたとえ元プロでも)、関係性の構築と、指導者側の”伝える”努力なくして良い指導はあり得ないと思います😊

投稿者: コーチRyo

バスケスクールONE BY ONE代表

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