四角パス(スクエアパス)、3線。
この2つはバスケ界で特に有名なメニューでしょう。
全く意味のない練習とは思わないですが、そんなことよりも他にやるべき練習が多いと思っているので、ウチの部活やスクールではやってません。
昔の(というか今でもやっているチームは多い)練習メニューのど定番で、
「四角パスで◯回連続できるまで続ける!」
「3線で◯分以内に◯本入れる!出来なかったらもう1回!」
という試練を受けた人は多いでしょう。笑
ウチのスクールの子で、とある中学で現在形でしていると聞きました。
これで何が上手くなるのか、本当にやるべきメニューなのか、考えてみてほしいなぁって思います。
ということで分解。
【四角パス】
🔵動きながらのキャッチとパスが上手くなる
🔵走っている人へのリードパスが得意になる
ざっくりメリットはこんな感じでしょう。
ではデメリット。
🔴DFがいない状況で同じ動きを繰り返す為、慣れるかどうかの練習になる
🔴パスする相手も決まっている為、判断力の練習にならない
🔴リードパスにしても試合でその動きが実践されることは少ない
フロントカットでインサイドに侵入する味方へのパス&コーナーへのキックアウトの練習っぽくも見えますが、DFも無しにそれが出来て、じゃあ次どうしますかって話です。キャッチの練習と言うなら、他にもっとやれる練習がありますし、来ると分かっているタイミングでキャッチできるかと、試合中飛んでくるパスのキャッチとも別物(準備する姿勢が違う)。
もちろん全否定しているわけでなく、これを習慣の練習としてやるメリットが、という話です。
僕も高校時代、四角パスは「こないだの大会でパスミスが多かったから」とやらされましたが、パスミスの原因はもっと違うところにありました。当時の僕はそんなことは分からず、言われるがまま四角パスをしていましたが・・・
四角パスは”練習やってる感”が出やすいので、指導者が気に入りやすいんだろうなと思います。ウチの部活ではまだしたことないです。
経験として、そのうちやろうとは思ってますが、一時的な導入で、続ける予定は無いです。そもそも、そんな”素早いパスワーク”で戦うチームにする予定も無いです。笑
【3線】
🔵レイアップの練習になる(?)
🔵ロングパスの練習になる
🔵走るコースを理解する
こんな感じですかね。レイアップの練習として疑問符をつけたのは、レイアップの練習をするなら、もっと効率の良いメニューがあるから、です。
では、デメリット。
🔴DFもいない3対0の練習をしても意味が無い
🔴実際の試合でこれを綺麗に活かしていることなんてほぼ無い
🔴かけた時間に対して得るものが少ない
「プレッシャーのかかった状況でレイアップを決める練習」とよく高校時代に言われました。が、試合ならDFは追いかけてくる、確実にパスが来るかどうか、走るコースがここで良いのかなど、もっと判断すべきことがあります。せめてDFをつけて2対1や3対2ならまだしも、時間に対して本数で課題をつけても、試合中にこんなベーシックな速攻ばかり出せるのかという話です。
そしてこれも同じく、”練習やってる感”が出やすいのです。
高校時代にこれを1時間半、クリアできずに続けさせられたことがありますが、その時のご満悦な顧問の顔を今でも覚えています。スパルタっぽいことをして満足なのだろうなと。
90分もやって、レイアップを決め続ける集中力があるわけないです。笑
15分でもこんな練習、飽きます。また、よく外す子にとっては周りの反感を買わないか別のプレッシャーがかかります。外す恐怖心が、より外すキッカケになります。そして上級者はただこなすだけの時間となり、上達も無く時間だけを浪費。結果、誰が上手くなるメニューですか、という感じです。
これも同じく、”バスケ経験者として一度は体験”という感じで、うちではいつかやろうと思っています。が、せいぜい7分に目標をつけて、1日1チャレンジ。
それ以上は時間がもったいないです。
何度も言ってますが、時間に対して得るものが少ない練習は省きます。優先度はもっと他にあります。
僕は完成させたいチーム像(選手像)から何が必要かを決めて、そこから逆算的に優先度合いや必要な練習を組み立てます。気晴らし程度に「こんな練習もあるよ〜」「こんな練習をクリアするまで1時間もやらされてた人もたくさんいるよ〜」という程度にしか僕は上記2つのメニューは入れません。
先程 例に出したスクールに来ていた子も、「あの練習、意味無いと思う」と言ってました。少なくともその子のプレイレベルは高く、3線なんてしている時間は絶対に省くべき子でした。チームとしても、優先すべきなのはそこなのかと思ってしまいます。
今の子はSNSなどで鍛えられている部分もあり賢く、自分で考えたりできます。部活というブラックボックスの中で指導者が好き勝手していた時代は終わり、他のチームではどんな練習があるのか知ってる子もいます。
そんな情報に溢れる世界で、適切な情報処理・取捨選択をしていくことが、指導者には求められると思ってます。
【追記】
ウチの部活で先日やってみました。
四角パスは易々とノルマ達成し、3線はやる前から1人が「DFはいないんですか?」と核心を突いてました。ウチの子達が”コーチの駒”とならず、考える力を持ってくれているのですごく嬉しい出来事でした。
終わってから、なぜイマイチ良いメニューではないのかも伝えました。
もうウチではする必要が無いなと感じました。アップ程度に気楽にやるくらいですね👀🏀
