【コラム】“練習の為の練習”はしないこと

僕が高校生の頃、とあるOBが部活中に現れました。
そのOBは当時キャプテンであった僕に「ちょっと違う練習していい?」と。もちろん僕は「先輩の言うことだし・・・」と許可。
何回か部活に訪れているこの先輩は在校中に被ったことはなく、僕の学年の入学時に卒業した人だ。
四角パスをめちゃくちゃ複雑にしたような練習を提案してきた。
「次はココにパス、この人が走ってこっちにパス、そこから・・・」
と説明を覚えるのに必死。そして実践。

なんとか練習として成り立つようになった頃、これが何の練習なのかよく理解出来なかった。走りながらのパスをしたいなら普通の四角パスでいい。決まった動作を正確に再現するだけの練習が10分続いた。
そして終わってからOBが話す。

「これはNBAのスパーズがやってる練習やねん」

だからどうした。
と心の中で思った。スパーズは当時特にチームバスケが得意な強豪で、芸術とまで言われるほどにパス回しが鮮やかだった。
が、ウチのチームは普段からスパーズを目指して練習しているわけではない。バスケというのは戦術が非常に豊富で、それぞれのチームスタイルに沿った練習を組まないと、効果が発揮されない。
スパーズの練習をやってみたところで、練習を再現できるようになっただけだった。

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練習を行う時に一番気を付けるべきなのは、試合にどう活かせるかということ。というか、そもそも「試合でこれをできるようになってほしい」から逆算して練習を作る方が流れとしては正しいです。
それにも関わらず、試合にどう活かすか考えていない練習をする指導者は一定数存在します。

そもそもの究極論で言うと、試合形式のメニューが最もタメになる練習になります。
以前からコラムで書いている、『SNSで流行りがちなドリブルチャレンジ』も代表例です。ああいった動きの出来る子は本当に増えてます。それはすごいことなんです。でも、試合中のドリブルは他の子と大差ないというパターンが多いです。

基礎スキルを少し実践し、あとは試合形式の中で使えるようにタイミングや応用スキルを教えていく。
ONE BY ONEでは最近「今日覚えたスキルを使えば得点が倍」など、スキル活用を自然に促す方法を試したりしています。

自転車の乗り方をいくら公園で教えたところで、交差点ではどう停まるべきか、信号の他に何を注意すればいいか、それはやってみないと覚えられません。
皆さんもぜひ、練習メニューを考える際には、試合の場面から逆算してみましょう😊

投稿者: コーチRyo

バスケスクールONE BY ONE代表

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