バスケにおいて難しいのは、多くの事を同時に考えながら素早く1つを選択して実行に移すこと。僕が学生時代に唯一尊敬していた顧問の先生がいたのですが、その世代の学生バスケ選手なら皆知っている有名な選手で、こんなことを言われたことがあります。
「『多考一事(たこういちじ)』をできるようにしろ」
これ、実はこの先生の造語で、そんな言葉は存在しないんですが、{多くを考えて、一つの事を実行する}という意味です。バスケとはまさにそれの繰り返し。
フリーで空いている味方を見つけてパスするまでに、「パスカットを狙う敵は近くにいないか」「どう通すのが1番確実にパスが成功するか」「他にフリーの味方はいないか」と本当に0.5秒以内に判断する必要があります(子供達はそんな早く無くていいです。笑)
もちろん、これらを自然と判断できるレベルにまで成長させることが重要ですが、子供達にはまずこの「多考一事」に挑戦してもらうことが大事なんです。
それなのに「今のはあっちにパス!」「今のはこっちに攻めれた!」と指示的な注意が繰り返されると、子供達は常にプレイの選択において正解を求めてしまいます。正しいプレイをしようとするだけになってくると、敵選手も動きを読みやすくなります。つまり、セオリー通りの選手になってしまうのです。
色んな事を考えさせ、誤った選択も経験しながら、どうすればいいのかを日々考えさせるのです。この時、間違った選択だったとしても、数秒ズレれば正しかったのかもしれないという点にも、同時に注意して下さい。
これ、本当によくあることで、「またパス取られて。敵いてるの見えてる?」と怒られる子供の判断は実は正しかったりするんです。もう少し早く判断して素早いパスを出せたら…ということです。しかし、こうやって怒られてしまうことで、ナイスパス寸前だったプレイに挑戦しなくなり、成長が妨げられるんですね。
②と繋がってきている今回の内容ですが、ぜひこのあたりを意識して子供達に声掛けをしてもらえたらと思います🏀

